為替予約(Forward Exchange Contract)

貿易用語

為替予約とは、将来の特定日を受渡日とし、通貨・金額・為替レートをあらかじめ取り決めて予約しておくという為替売買取引。

為替相場は日々変動しているが、為替予約を行うことにより将来の適用為替相場(外貨と日本円の交換レート)を確定させることができるので、為替相場の変動によるリスクを回避することができる。

例えば、海外から毎月$10,000の商材を輸入する場合、現状の1ドル=110円のレートが、数か月後に1ドル=120円に変動してしまうと、支払金額は110万円から120万円に増え、毎月10万円の為替差損が生じてしまう。

このような為替変動リスクを回避するために、為替予約してリスクヘッジを行い、将来のキャッシュフローを確定させることが重要である。

逆に1ドル=110円のレートが、数か月後に1ドル=100円に変動する可能性もあるが、為替差益を期待してリスクを負うよりも、差損と差益のどちらも回避し、リスクヘッジしておくほうが賢明である。

輸入バイヤーにとって為替予約の目的は、為替変動によるリスクや不確定要素を排除し、確定レートでの採算を確保することである。

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