あなたはプレゼンテーションや人前で話すことは好きですか?
仕事をしていると必ずと言って良いほど、プレゼンテーションや人前で話す機会がありますが、実際プレゼンが好きな人はどのくらいいるのでしょうか?
日本のある企業が社会人にアンケートを取ったところ、「プレゼンが苦手」もしくは「やや苦手」と答えた人の割合は「80%以上」という結果でした。つまり日本で働く社会人10人のうち8人は、プレゼンや人前で話すことに苦手意識を持っているのです。
あの偉そうな上司も、堂々と発表している先輩も、元気にスピーチしている同僚も、みんな平然とプレゼンしてるように見えますが、実はあなたと同じように、ほとんどの人がプレゼン苦手だなーと思っているのです。そう思うと何だか少し安心しますよね。
実は私もプレゼンテーションや人前で話すことは苦手でした。というよりも本当に大嫌いでした。プレゼンが決まった日から本番当日まで、そのことばかり気になって頭から離れません。本番はいつもドキドキ緊張するし、頭が真っ白になって、内容も飛んでしまい、思うようにうまく話せず、終わってみれば自己嫌悪というパターンの繰り返し。プレゼンなんか無くなれば良いのにと、これまでずっと人前で話すことをことを避けてきました。プレゼンや会議が無いような仕事を探したこともあるくらいです。
こんなにプレゼンが大嫌いだった私が、プレゼン好きになった超簡単トレーニング方法を紹介します。初心者向けで誰でもできるトレーニングなので実践してみてください。
マイナス言葉をプラス言葉に置き換えるクセをつけよう
まず最初にやることは、日常の考え方のクセを変える自己暗示トレーニングです。
日常生活でマイナスなイメージが出てきたら、すぐにプラスなイメージに置き換えるという練習です。このクセを身につければ、プレゼンで追い込まれた土壇場でもポジティブな考え方ができるようになります。
トレーニング方法は簡単です。ネガティブな言葉が浮かんできたら、すぐにポジティブな言葉に上書きしていくのです。
「嫌だなー。でもまだマシかな、実際そこまで悪くないかも。」
「最悪だー。でもそんなこともあるさ、あまり気にしないでおこう。」
「こんなの無理だー。でも何とかなるかも、やるだけやってみようかな。」
「失敗しそうだなー。でも別にいいや、大したことないし、失敗は成功のもと。」
「つまんないなー。でも何となく楽しいことがありそうな気がしてきた。」
何でも良いです。難しく考えず、マイナスな言葉が出てきたら、思いつくまま、すぐにプラス言葉に置き換えるトレーニングを続けましょう。マイナスなイメージはできるだけ短時間で上書きして、プラスのイメージを持続することが重要です。
最初は少し難しいかもしれませんが、3日間、1週間、2週間と続けていくうちに、習慣化して考え方のクセが変わってきます。日頃から常に意識して、プラス言葉を使うように心がけ、ピンチの時にポジティブなイメージを描けるように、毎日トレーニングして準備しておきましょう。
セルフトークでプラス思考を身につけよう
「セルフトーク」とは、自分と対話をすることです。自分にポジティブな言葉で話しかけて、自己暗示をかけます。特別な技術は必要なく、誰でもいつでもどこでも簡単に実践できます。「セルフトーク」は、プラス思考を身につけるための最強メソッドなのです。
やり方は超簡単です。前向きな言葉で自分自身に、ブツブツと話しかけるだけで良いのです。テレビなどで、スポーツ選手がブツブツと独り言を言っているシーンをよく見かけますよね。あれが「セルフトーク」です。プラス言葉で自分に話しかけて、ポジティブな自己暗示をかけて、成功するイメージを描いているのです。
プレゼン好きになるためには、このセルフトークをうまく活用しましょう。
「何だかワクワクしてきた。うまくいきそう。だんだん自信が湧いてきた。」
「絶対できる。いい感じ。絶対できる。間違いない。今日は特にいい感じ。」
「だんだん良くなってきているし、また一段と上達しそう。早くやりたい、楽しみだ。」
「あれだけやったし、練習どおりに、うまくできそう。今日は調子が良いし、完璧だ。」
言葉は心につながります。プラス言葉で自分に話しかけることで、自然に良いイメージを描けるようになり、プラス思考が身についてきます。プラス思考が身につくと、集中力が増し、モチベーションも高く、自信に満ちあふれてきます。ワクワク感が大きくなり、何だかプレゼンが楽しくなってきます。
セルフトークを実践して、プラス思考を身につけましょう。
ワクワク感をイメージしてプレゼンを楽しもう
あなたはどんなことをしている時に、ワクワク楽しい気持ちになりますか?
過去にワクワクして最高に楽しかった場面を思い出してください。
新しい場所に旅行に行った時、スポーツをやっている時、大好きな人と会った時、欲しいものを手に入れた時、遊んでいる時、テーマパーク、映画鑑賞、スポーツ観戦、ドライブ、ゲーム、飲み会、デート、結婚、出産、ギャンブル、どんなことでも良いです。過去にあなたが経験した、最高に楽しかったワクワク感をできるだけ詳しくイメージしましょう。
ワクワク感がしっかりイメージできたところで、そのままプレゼンでの緊張の場面を想像します。ここで、あの嫌な感じが出てこないことを実感してください。
その状態で実際にプレゼンの練習をしましょう。まずは1人でやってみます。練習している自分の姿をスマホのカメラで録画することも効果的です。客観的に自分のプレゼンを見ることで、改善点が見えてきますので、悪いところを修正しながら、繰り返し何度もプレゼンの練習を行います。
もし身近な誰かが協力してくれるのであれば、人前でスピーチする練習もしておきましょう。できれば好きな人や信頼している人に聞いてもらいましょう。家族、交際相手、友人、同僚など。安心できる人の前だとハードルが低くなります。
このトレーニングを続けていくと、プレゼンへの苦手意識がだんだんと改善してきます。
プレゼンが好きになる
私自身、プレゼンが苦手だった頃は、できるだけプレゼンのことを考えないように避けてました。本番直前まで何も手を付けずに、資料作りもギリギリ短時間で終わらせて、練習もほとんどしないまま本番を迎えてました。それではやはりうまくいきません。失敗すると、さらに苦手意識が強くなり、プレゼンが嫌いになります。そしてまたプレゼンから逃げるという悪循環を自分で作り出してました。
あなたに実践してほしいことは、ワクワク感を持ってトレーニングを続けること。ワクワク感を持って本番にのぞむこと。プレゼンと向かい合って苦手意識を少しずつ取り除いていきましょう。ワクワク感を持ってプレゼンした後は、これまでとは違う変化を感じられるはずです。
今日はあまり嫌じゃなかったな。そこまでドキドキしなかったな。前回よりもマシになったかな。意外とうまくいったな。結構できるじゃん。割りと楽しかったな。次回はここを改善してみようかな。爽快感、安堵感、達成感。これまでとは違う何らかの良い変化を感じられるはずです。
このトレーニングを続けていくと、プレゼンが何とかできるようになってきます。少し慣れてくれば、自信がついてきます。自信がつくと、スピーチが楽しくなり上手になってきます。上手になれば、さらにプレゼンが楽しくなってきます。繰り返すうちにプレゼンスキルは上達して、いつの間にかプレゼン好きになってます。この好循環を繰り返し、プレゼンの達人を目指しましょう!