従業員1人当たりの売上高と売上純利益を調べよう
「従業員1人当たりの売上高」と「従業員1人当たりの売上純利益」を算出すると、会社の生産性や効率の良し悪しが見えてくる。仕入先を選定する場合には、このような数字も事前にチェックしておくことをお勧めする。
以下の3社の「従業員1人当たりの売上高」と「従業員1人当たりの売上純利益」を比較してみよう。
A社: 売上高120億円、売上純利益6億円、従業員120名 B社: 売上高50億円、売上純利益5億円、従業員50名 C社: 売上高40億円、売上純利益4億円、従業員20名 |
従業員1人当たりの売上高(売上高÷従業員数)
A社: 売上高120億円÷従業員120名=1億円 B社: 売上高50億円÷従業員50名=1億円 C社: 売上高40億円÷従業員20名=2億円 |
従業員1人当たりの売上純利益(売上総利益÷従業員数)
A社: 売上純利益6億円÷従業員120名=500万円 B社: 売上純利益5億円÷従業員50名=1000万円 C社: 売上純利益4億円÷従業員20名=2000万円 |
A社とB社の「従業員1人当たりの売上高」はどちらも1億円だが、B社の方が「従業員1人当たりの売上純利益」が高いので生産性が良いと言える。
C社の売上高は40億円と3社の中では一番低いが、「従業員1人当たりの売上高」は2億円、「従業員1人当たりの売上純利益」は2000万円で、3社の中では一番高いので効率良く収益を上げていると考えられる。
また、直近5年間の「従業員1人当たりの売上高」と「従業員1人当たりの売上純利益」データを取り、数字がどのように推移しているかを見てみると、より良い判断材料となる。どちらの数字も毎年、着実に伸びている会社が理想である。
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